「小児慢性便秘症」ってなに?子どもの“出ない”サインとおうちでできるケア

「小児慢性便秘症」ってなに?子どもの“出ない”サインとおうちでできるケア

ウンチが出ないのって、大人でもツラいですよね。
それが子どもだったらなおさら。

「なんて言えばいいかわからない」
「恥ずかしい…」

そんな気持ちから、子どもはつらさをぎゅーっとお腹に抱えたまま、黙って頑張ってしまうことが本当に多いんです。

実は、子どもの便秘、特に小児慢性便秘症は見逃されがちだけど、とても多い症状です。

「最近うんち出にくそう…」
「3日出てないけど大丈夫かな…?」

そんな不安があるママに“こどもの便秘のこと”を知ってもらえたら嬉しいです。

小児慢性便秘症ってどんなもの?

小児慢性便秘症(しょうに まんせい べんぴしょう)とは、
子どもが長い期間にわたり、便がスムーズに出ない状態が続いていることをいいます。

✔ 診断の目安

以下の症状が2か月以上続く場合、医師が慢性便秘症と診断することがあります:

・週2回以下の排便

・排便時に強くいきむ・痛がる

・我慢している動き(お尻モゾモゾ・足をクロスしてガマンしているような動き)

・コロコロの硬い便(うさぎのフンのような便)が出る

・大きな便でトイレが詰まりそうになる

・下着をうんちで汚す(“もらし”ではなく、便が少しずつ漏れてしまう)


どうして子どもは便秘になるの?

「食べすぎ?」「体質?」と思いがちですが、小児の便秘は生活習慣や心理面が深く関わることが多いです。

▶ 食事の偏り(水分・食物繊維不足)

野菜が苦手、パンや麺が多い…など、便をつくる材料が不足していると、便が硬くなりやすくなります。

▶ 排便リズムが身についていない

忙しい朝、トイレに行くタイミングを逃すことが続くと、少しずつ腸が鈍くなってしまいます。

▶ ガマン癖がついてしまう

「学校でトイレに行きづらい」「痛くて怖い」「恥ずかしい」などの理由から、うんちをガマンする癖がついてしまうことも。

▶「痛い記憶」がトラウマに

硬い便で肛門が切れてしまった経験があると、「うんちは痛い」という記憶が残り、
またガマン → さらに便秘…という悪循環に陥りやすくなります。

 

放っておくとどうなる?



「3日出てないけど元気だし…」と見過ごしてしまいがちですが、
慢性的な便秘は日常生活にさまざまな影響が出ることがあります。

たとえば…

・お腹が張って苦しそう

・食欲が落ちる

・イライラしやすくなる

・外出や学校が不安になる

・おねしょ・便漏れの原因になる

など。また、慢性化するほど改善にも時間がかかる傾向があります。

 

どうやって改善するの?

小児慢性便秘症は、生活習慣を見直すだけで良くなるお子さんもたくさんいます。

① 食事でととのえる

ポイントは、水分 × 食物繊維 × 油分のバランスです。

食材  はたらき
さつまいも・かぼちゃ・バナナ 食物繊維で便のボリュームを増やす
みそ汁・スープ 水分+塩分で腸が動きやすくなる
りんご・ヨーグルト・プルーン 腸内環境を整える
オリーブオイル・ごま油 便のすべりをよくして出やすくする


米粉や玄米も、小麦より腸にやさしい食材としておすすめです。

② トイレ習慣をつける(朝がゴールデンタイム)

・朝ごはんをしっかり食べて、胃腸のスイッチをONにする

・食後5〜10分は「トイレタイム」にする(出なくてもOK)

・足台を置いて、和式トイレのように踏ん張りやすい姿勢をつくる

・「出なくても大丈夫だよ〜」と、安心できる声かけをする

焦らせない・怒らない が鉄則です。

③ 軽い運動とリラックス

ジャンプ・なわとび・お散歩など、軽い運動で腸の動きを活発に。
寝る前やお風呂の時間に「の」の字マッサージや「出たらシール♪」など、ゲーム感覚で楽しく習慣化するのもいいですね。

④ 小児科やサプリなどのサポートも

生活改善だけでは難しい…
そう感じるときは小児科で相談してみてください。

酸化マグネシウムやラクツロースなど、安全性が高く、痛くない排便をサポートするお薬を処方されることが多いです。
しかしながらお薬が飲みにくくて嫌がるお子さまも多いのが現実。

そんなお子さまには、ラクチュルエムジーがおすすめ!
酸化マグネシウム×ラクチュロース×酪酸菌を配合したラムネ感覚のサプリメントです。
うんちのたびに「痛い…」と泣いていたお子さまでも、痛みのない自然なお通じをサポートします。

「痛くなかった!」という成功体験を積み重ねていくことが、改善の大きな一歩になります。

やさしい声かけを

便秘は見た目では分かりづらく、子ども自身も言い出しづらいもの。
だからこそ、ママやパパが気づいてあげることがいちばんのサポートになります。

最近トイレに行っているかな?食欲や機嫌に変化はないかな?
「出なくて当たり前」になっていないかな?

そんな小さな気づきが、早い改善につながります。

”お腹しんどくない?トイレゆっくり行ってみよっか!出なくても大丈夫だよ。”
やさしい声かけで「ウンチ=恥ずかしいこと」ではなく、“出せたこと”が自信になる世界をぜひつくってあげてください。

 

まとめ:小児慢性便秘症は“改善できます”


2ヶ月以上続く便秘は慢性便秘症の可能性があり、多くは生活習慣や心理的なガマンが原因。食事・運動・トイレ習慣の見直しで改善できることもあります。
子どもには「成功体験」「安心感」がとても大切です。
不安なときは、早めに小児科へ相談する姿勢も悪化を防いでくれます。

「出たよ〜!」の笑顔は、親子にとっていちばんのごほうび。
ゆっくりで大丈夫です。
子どもの健やかなおなかを育てていきましょう。

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