子どもに必要な「ミネラル」のおはなし
「ミネラルって聞いたことあるけど、なんだか難しそう…」
「サプリで摂ったほうがいいのかな?」
そんな声をよく耳にします。
でも実は、ミネラルは特別なものではなく、日々の食事の中に自然とある栄養素。
そして、子どもの体の成長に欠かせない“縁の下の力もち”なんです。
今日は、ママにも子どもにもわかりやすく、「どうしてミネラルが大事なのか」「どんな働きをしているのか」、そして「どんな食材で摂れるのか」をやさしくお話しします♪
💧 ミネラルってなに?
ミネラルは、ビタミンと同じ「微量栄養素」の仲間。
体をつくるために必要な栄養素のうち、体の中で作ることができないものです。
量としてはとても少ないけれど、その働きはとても重要。
たとえるなら、ミネラルは「体のスイッチ」や「ネジ」のような存在。目立たないけど、それがないと体がうまく動きません。
🌿 代表的なミネラル
- カルシウム
- 鉄
- 亜鉛
- マグネシウム
- ナトリウム
- カリウム
- リン
どれも聞いたことのある名前ですよね😊
💪 ミネラルの5つの大切なはたらき
① 骨や歯をつくる(カルシウム・リン)
カルシウムとリンは、丈夫な骨や歯をつくる材料です。
特に成長期の子どもにとっては、毎日コツコツ摂りたい栄養。
カルシウムは牛乳・チーズ・小魚に多く、リンは卵・肉・海藻などに含まれています。
🍼 成長中の子は「吸収率」を高めるため、適度に日光を浴びる(ビタミンDの働き)ことも大切!
② 体の中の水分バランスを保つ(ナトリウム・カリウム)
ナトリウムとカリウムは、体の水分バランスを調整する仲良しコンビ。
細胞の中と外の水分を行き来させて、体の中をちょうどよく保ちます。
でも、現代の食生活では塩分(ナトリウム)が多くなりがち。
カリウムをしっかり摂ってバランスを整えましょう🌿
🍌 カリウムを多く含む食材:バナナ、アボカド、ほうれん草、じゃがいも
③ 血をつくる(鉄)
鉄は、酸素を運ぶ“赤血球”の材料になります。
不足すると体のすみずみに酸素が届かなくなり、「疲れやすい」「顔色が悪い」「ぼーっとする」などのサインが出ます。
🍖 鉄を多く含む食品:レバー、赤身肉、あさり・ひじき、ほうれん草
特に成長期の子どもや女の子は鉄が不足しやすいため、意識して摂りたい栄養素です。
④ 代謝をサポートする(亜鉛・マグネシウム)
亜鉛やマグネシウムは、エネルギーをつくるときのサポート役。
風邪をひきにくくしたり、肌・髪・爪を元気に保つのにも欠かせません。
🍲 多く含む食品:豆腐・納豆などの大豆製品、アーモンドなどのナッツ類、玄米・ごま・海藻
「朝ごはんに味噌汁+納豆ごはん」は、まさに理想的な“ミネラルごはん”。
⑤ 神経や筋肉の動きを助ける(カルシウム・マグネシウム)
神経の伝達や筋肉の動きにも、ミネラルが深く関わっています。
カルシウム不足は「足がつる」「イライラしやすい」、マグネシウム不足は「疲れが取れない」などのサインに。運動する子どもにとっても大切な栄養です。
🍽 ミネラルが摂れる食べもの一覧
| グループ | 主なミネラル | 食材例 |
|---|---|---|
| 海のもの | ヨウ素・マグネシウム・鉄 | わかめ、のり、魚介類 |
| 山のもの | カリウム・カルシウム・亜鉛 | 野菜、果物、ナッツ |
| 土のもの | 鉄・亜鉛・マグネシウム | 玄米、豆類、根菜類 |
「白いごはん+味噌汁+魚+野菜」の和食スタイルは、ミネラルをバランスよく摂れる理想的な食事です。
⚠️ ミネラルが不足するとどうなる?

ミネラルが不足すると、体のバランスが崩れやすくなります。
- 疲れやすい・だるい
- 集中力が続かない
- 肌が乾燥しやすい
- 爪が割れやすい
- 風邪をひきやすい
「元気がないな」「肌がカサつくな」と感じたら、それは“体からの小さなサイン”かもしれません。
🐰 ミネラルを上手に摂るコツ
① いろんな食材を少しずつ
ミネラルは特定の食品に偏らず、さまざまな食材をバランスよく食べることが大切。
一汁三菜のような食事スタイルが理想的です。
② 加工食品ばかりに頼りすぎない
インスタント食品やファストフードにはナトリウム(塩分)が多く、他のミネラルが不足しがち。
「週に1〜2回の楽しみ」にして、普段は“素材の味”を生かした食事を意識しましょう🍴
③ だし・味噌・海藻のパワーを取り入れる
昆布やかつお節のだしにはミネラルがたっぷり。
味噌や海藻と組み合わせた味噌汁は、子どもの栄養補給にもぴったりです。
💡「朝の味噌汁」が、1日の体を目覚めさせるスイッチになります。
④ 季節とともにミネラルを摂る
旬の野菜や果物には、その季節に必要な栄養が詰まっています。
- 夏:汗で失われるナトリウム・カリウムの補給
- 冬:冷え対策にマグネシウム・鉄
- 春:新陳代謝を助ける亜鉛・カルシウム
自然と体が求めているものを、旬の食材が教えてくれます。
「おいしいね」「これ体にいいね」という会話が、子どもの心にもミネラルのようにしみこんでいきます♡
まとめ
ミネラルは体の中で作れないけれど、食べものから自然に取り入れられる“小さな栄養のヒーロー”。
- 骨や歯をつくる
- 血をつくる
- 体のバランスを整える
- 代謝を助ける
- 神経や筋肉を守る
毎日のごはんで少しずつ積み重ねることで、子どもの体も心も、しなやかで元気に育っていきます。
🌿「完璧を目指さなくて大丈夫。」できる日だけ、できることを少しずつ。
ママの優しい手でつくるごはんが、家族みんなの健康を包み込む“天然のミネラル補給”になります。

